20081018
01マリンネット北海道
Last Update Oct 17,2008
10/17
入札情報第2号「水産孵化場道北支場構内除雪委託業務」を更新しました。
10/17
魚と水45-2号をアップしました。
01北海道立水産孵化場
最終更新日:2008/10/17
○魚と水(45-2号)
08/10/17
魚と水45-2号をアップしました。・
02青森県水産総合研究センター ウオダス新着情報
●2008/10/17 ウオダス漁海況速報 NO.1642-2NEW
●2008/09/16 ウオダス漁海況速報 NO.1639-2
02青森県水産総合研究センター 新着情報
03岩手県水産技術センター
ブリ(ワラサ)のアーカイバルタグ標識魚を探しています(再捕報告をお願いします)(PDFファイル)
04宮城県産業経済部漁港漁場整備課
平成20年10月17日更新 / 水産業基盤整備課
04宮城県水産技術総合センター
平成20年10月17日更新 / 水産技術総合センター
サキグロタマツメタの卵嚢に関する情報(第2報)を追加しました(10月17日)
貝毒プランクトン出現状況(No.21)を追加しました(10月15日)
05美の国あきたネット [水産振興センター]
きょうの海水温 [2008年10月17日登録]
07福島県水産試験場
10月17日
19.3℃
18日
19日
20日
21日
22日
10月17日:ちょっとした話題を更新しました。
08茨城県沿岸資源部
平成20年10月15日操業速報第1670号
平成20年10月16日操業速報第1671号
平成20年10月17日操業速報第1672号
08茨城県水産試験場漁業無線局
08茨城県内水面水産試験場
2008年10月17日(金) 9:00 の霞ヶ浦の水温と溶存酸素量
水温: 19.9℃, DO: 6.3mg/l
13東京都産業労働局農林水産部
2008/10/17
「東京都農林・漁業振興対策審議会」答申について(10月17日)
コイヘルペスウイルス(KHV)病の新たな発生について(10月17日)
「東京都農林・漁業振興対策審議会」開催のお知らせ(10月14日)
18福井県海浜自然センター
最終更新日:2008年10月18日
2008年10月18日の朝9時の水温 22.2℃
20長野県水産試験場
最終情報更新日:2008年10月17日
08.10.17
試験場に見学にみえた学校のみなさんの様子を更新。
08.10.17
職場体験学習を受け入れました。
08.10.17
総合学習への協力を掲載しました。
08.10.17
長野県調理師会料理コンクール大会が開催されました
23愛知県水産試験場
最終更新 平成20年10月16日
のり養殖情報を更新しました。(10月17日)
24みえのうみ
10/17
熊野灘
熊野灘海域で標識のついたゴマサバを発見したら報告してください(三重県水産研究所)
24一日一魚
平成20年10月17日
クエ(マス)
昨夜からの雨は何とか上がりそうだ。漁は少ないが、活けのイシガキダイが大漁。マアジ、マルアジ、マルソウダ、ムツ、タチウオ、ヘダイ、ヤマトカマス、アカカマス、コバンアジ、キビナゴ、カマスサワラ、チカメキントキ、トビウオ、ゴマサバ、アオリイカ、イセエビ、サザエ、トコブシ、クボガイなど。活けは・・・(つづきを読む)
25滋賀県水産試験場
彦根旧港湾における外来魚(ナイルティラピア)の捕獲について (2008年10月16日)
32島根県 隠岐支庁水産局
33岡山県水産課
ライフジャケットの着用について 10月6日
33岡山県備中地域の水産業の紹介「ぎょぎょ通信」
10月25日(土)のAM7:00から児島漁協鮮魚直売所のオープン記念で朝市が開催されます!
34広島市水産振興センター
35山口県水産振興課海鳴りネットワーク
○10/17 ノリ情報(2号)
37香川県 水産課情報一覧
2008年10月17日
38愛媛県農林水産研究所水産研究センター
10/17
◎アコヤガイ測定結果を更新しました
40福岡県庁 水産局水産振興課
現在掲載されている新着情報はありません。
41佐賀県:海況速報
2008年10月17日
海況速報第14号(PDFファイル 28kbyte)
海況速報第13号(PDFファイル 26kbyte)
海況速報第12号(PDFファイル 25kbyte)
海況速報第11号(PDFファイル 24kbyte)
海況速報第10号(PDFファイル 23kbyte)
海況速報第9号(PDFファイル 18kbyte)
42長崎県水産部 ゆめとびネット
独立行政法人 水産総合研究センター
■2008/10/17
プレスリリースにアグリビジネス創出フェア2008−産学官の最新技術が大集合!新たなアグリビジネスがここから始まる−水産総合研究センターも最新技術を紹介、普及を目指すを掲載しましたNew
10月中旬 「北西太平洋サンマ中短期漁況予報」発表(東北区水産研究所)
「瀬戸内通信」第8号を掲載しました(瀬戸内海区水産研究所)
水産加工品のいろいろに「いか塩辛」を掲載しました(中央水産研究所)
おさかな通信第49号を配信しました
独立行政法人 水産総合研究センター 東北区水産研究所
10/17(金)15:00現在
水温:18.8℃ 天気:晴れ
気温:20.8℃ 過去データ
独立行政法人 水産総合研究センター 日本海区水産研究所
■2008.10.17 イベント情報に松浜小学校総合学習の報告を掲載
水産庁ホーム
北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定に基づく政府間協議及び民間交渉の結果について(平成20年10月17日)
漁協系統金融機関の平成19事業年度末におけるリスク管理債権等の状況について(平成20年10月17日)
みなみまぐろ保存委員会第15回年次会合(CCSBT15)の結果について(平成20年10月17日)
第11回日韓漁業共同委員会第4回課長級協議の結果について(平成20年10月17日)
平成21年漁期TAC設定に関する意見交換会(まあじ、まいわし、するめいか)の開催について(平成20年10月17日)
水産庁資源管理の部屋
・海洋生物資源の保存及び管理に関する基本計画(PDF)★new★
独立行政法人 水産大学校トップページ
オープンラボ「人工イクラ作りに挑戦してみよう!」開催(2008/10/17 09:51)
農林水産省大臣等記者会見
平成20年10月17日(金曜日)[文字]
平成20年10月16日(木曜日)[文字]
(財)日本釣振興会
'08.10.17[アングラーズバンド募金報告]・募金報告(2008年4月1日〜2008年9月30)
[海上保安庁よりのお知らせ]
〜正しいライフジャケットの着用〜
(社)海洋水産システム協会 新着
08/10/17
平成20年度
エネルギー使用合理化事業者支援事業(補正)
の公募に関する予告について
(社)水産土木建設技術センター
FIS-net 日本のホットニュース
これによると、道東海域の来遊量はゆるやかに減少し、10月中旬は中位水準、10月下旬以降は低位水準となり、..... 全文はここ
独立行政法人水産総合研究センター、田崎真珠株式会社田崎海洋生物研究所、および長崎県総合水産試験場は、小長井町漁業協同組合..... 全文はここ
世界初のMSCカツオ漁業認証、 日本ではじまる
持続可能な漁業に与えられるエコラベル認証として世界で広く知られているMSC(海洋管理協議会) 認証が2008年10..... 全文はここ
カラフトマス・秋サケともに来遊量は前年を下回る
..... 全文はここ
ニチレイの中国産冷凍インゲンから農薬検出
世界水産学会議が横浜で開催
95%以上が正月におせち料理を
8月の月末在庫量は前年並み
32名の水産功労者が決定
メタボ対策に特化した健康食ショップオープン
食品開発展、水産各社が魚由来機能性素材などを出展
フード・テクノフェア、来場者募集中
釜山水産貿易エキスポへの参観者募集
マルハニチロがカナダCLEARWATER SEAFOODS社と資本・業務提携
みなと新聞/今日のニュース
2008年10月17日(金)
2008/09年のベーリング海とブリストル水域のタラバガニ、オピリオ、ズワイガニ漁が、予定通り15日正午(アラスカ時間)から始まった。米国アラスカ州漁業狩猟局(ADF&G)ダッチハーバー支局によると、ブリストルの海況は良好で午後1時までに約50隻出漁したが、隻数は今後さらに増える見通し。業界筋は昨漁期の86隻より8隻多い94隻程度が参加すると予想している。
◆ベーリング、ブリストル水域 カニ類操業始まる
イオンは18日から来年2月28日まで、ジャスコ、マックスバリュなどグループ全店で食料品、衣料品、住居・余暇商品など1000品目を現状の店頭価格から10-30%値下げする「がんばろう日本!とことん価格」セールを行う。季節によって購買頻度が上がる商品を1カ月単位で見直し、期間中は常時1000品目程度を値下げ販売するという。
◆イオン 1000品目を10-30%値下げ
世界自然保護基金(WWF)は13日、5-14日にスペインのバルセロナであった国際自然保護連盟(IUCN)会議にWWFも提案者として参加、地中海クロマグロ資源保護のため、現在、大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)が設定している漁獲枠を半分近く減らし、産卵期に当たる5、6月の全面禁漁と、バリアニック諸島周辺水域にクロマグロ保護水域を設定するとの動議を多数で採択、ICCATの次回会議で勧告することが決まったと発表した。
◆地中海クロマグロ 漁獲枠半減など動議採択
第60回全国漁港漁場大会(主催・全国漁港漁場協会・田中潤兒会長)が16日、東京都内のメルパルクホールであった。60周年という節目を迎え、全国から協会関係者ら約1500人が出席、漁港漁場整備長期計画の着実な推進と次期社会資本整備重点計画(海岸事業)の早期策定に向け、大会決議を採択した。
◆第60回全国漁港漁場大会 -約1500人出席
食品添加物など製造の青葉化成は、新しい甲殻類向け黒変防止製剤の開発に成功した。エビ、カニなどが黒く変色する原因であるアミノ酸の酸化を防ぐ効果があるとされ、現在主流の亜硫酸ナトリウム(Na)製剤とほぼ同程度の黒変防止効果を確認したという。7月初めに特許を出願した。
◆エビ、カニの赤色、長時間保つ
▼旬!三陸塩竈ひがしもの=「色つや」「脂のり」目利き人が太鼓判。塩釜発ブランド生鮮メバチ
(2面)
▼青葉化成=エビ、カニの赤色、長時間保つ。黒変防止製剤「ブロックス♯E」
◆11月23日は「珍味の日」 -全珍連 全国各地でキャンペーン
◆「半天然」の表示排除徹底 -大津で鮎養殖漁業振興懇話会
◆9月の事業種類別引受状況 漁業共済、11%増の417億円
週刊水産新聞
生産回復傾向に オホーツク海外海ホタテ
計画達成が射程圏内に入ったオホーツク海地まきホタテの水揚げ
オホーツク海ホタテ地まき漁は、9月末までに全14漁協で22万7400トンを水揚げし、今季計画の87%を達成して終盤入りしている。平成16年、17年の大型低気圧によるシケ被害で減産を余儀なくされていた同海域だが、回復傾向にある状況が見られ、今季はすでに昨年同月末の水揚げを20%上回っている。浜値は玉冷価格の値下げに連動して、昨年より低い水準で推移している。
[記事の続きを読む] (10月20日付)
シジミ高値続き漁期延長 西網走漁協 (10月20日付)
宮城県産カキ、シーズン入り 南北で卵持ち明暗 (10月20日付)
昆布森「船上活じめ」使用 「北海道サーモンさしみ」スペシャル版 (10月20日付)
生産回復傾向に オホーツク海外海ホタテ (10月20日付)
厚岸コンブ修学旅行先でPR (10月20日付)
紋別・マルマ松本商店、直売店開設 (10月20日付)
美容食品型すり身開発 秋サケ由来成分配合 (10月20日付)
水産タイムス 冷食タイムス
(週刊冷食タイムス:08/10/14号より)佐藤巳喜夫
「誤解は晴れた」大和商会田中社長
事故米の扱いで最初に指摘され、メディアに連日取り上げられた大和商会(大阪府堺市)の田中耕太郎社長はその後の調査と農水省の経過発表、同省総合食料局長の謝罪文など事実解明の状況が次第に揃ったこ...
(週刊水産タイムス:08/10/13号より)
海とくらし研究所 関いずみ氏
持続する漁村を目指して
経費がかさみ魚価は停滞、地球規模の環境変化は水産資源を脅かす。次世代を担う子供たちには漁業には就くなと言わざるを得ない・・・漁業にとっては明るい話題...
水産タイムス 冷食タイムス ヘッドライン
第10492号 2008年10月20日発行
補正予算成立、燃油高騰対策に600億円
第60回全国漁港漁場大会、東京に1500人集結
日韓、浜田沖漁場の海底清掃で合意
フィリピン、米の影響でツナ缶輸出が削減
Young’s Seafood、集中キャンペーン開始
全水加工連、第19回総合品質審査会を開催
古野電気中間決算、増収増益に
浜辺ゴミ集積調査で11月8日シンポ
ノルウェーシシャモ、日本輸出再開へ
国際海洋シンポ、個別割当制度を提案
機設、食品原料異物除去洗浄機で好評博す
業界人物スポット 川崎丸魚(株) 社長 竹内 健(たけうち・けん) 氏
第5567号 2008年10月20日発行
すぐる食品、島田化学に7億円余賠償請求
すぐる食品、「今後もコツコツ、地道に」
大和商会、事故米問題で農水相が謝罪
日給連、来期の30次選定品審査行なう
日清食品冷凍松尾社長「市販用で足元固める」
フクヤマ食品、調理1分のパスタ本格販売
日清製粉、東灘工場にミル2ライン増設
冷食協、中国のコールドチェーンを調査
冷食宅配安全協、事務所を移転
あしからず 「画面で安全性が伝わればいいが」
ナックスナカムラ中村専務(下)「訴求ポイント変化」
アマゾンが「食品&飲料」ストア開設
業界人脈 日清食品冷凍(株) 社長に就任した 松尾 昭英(まつお・あきひで) 氏
永谷園の業務用冷食新製品一覧
消費者の部屋特別展示、906名が来場
米久中間、中国事業整理で純利益減
ダイエー、新浦安店で冷食フェア
昭和産業、猛暑がプラスし上方修正
ライフ中間、増収増益で過去最高を更新
水産北海道 ニュースフラッシュ(北海道漁協系統通信)
平成20年度第1回全道JF共済推進協議会
契約者の全戸訪問、キャンペーンなど下半期の推進話し合う
こども共済やマイプランの普及に推進委員会の応援要請
こども共済キャンペーンを全道で展開
9月末で152件・2億4千万円の実績
「味わう会」〜海鮮太巻を楽しむ〜(北海道のお魚を愛する会)
“道産の日”に合わせ、ランチで魚食を推進
道産コンブ、鮮サンマ、各種水産製品当たる抽選会も
港町市場札幌店で「留萌のお魚たっぷりフェアー」
新鮮なナンバンエビ、煮ダコなどのPR、販促
留萌市のかめも幼稚園が「エビマーチ」の踊りを披露
水産北海道 ヘッドライン(月刊「水産北海道」)
組合員資格問題を考える
〜北日本漁業経済学会第37回札幌大会シンポジウムに参加して
組合員資格という漁協にとって古くて新しい問題にちょっとだけ触れる機会があった。10月10日札幌市の北海学園大学で開かれた北日本漁業経済学会の第37回札幌大会シンポジウムのテーマは「漁協の組合員資格問題と組織改善の課題」で、2007年4月に成立し、今年4月に施行された水協法改正に伴う定款変更に盛り込まれた「組合員資格審査方法の定款への記載義務付け」を主な対象としている。農林水産省次官通達として2008年4月1日付で発出された「模範定款例」および「定款付属書組合員資格審査規程例」によって、全国一律に「組合員資格審査委員会」の設置が義務付けられ、漁業日数や住所などの資格要件を明記しなければならなくなった。
非漁民の排除、暴力団の関与を防ぐという意図での改正とされるが、一定の民主主義を担保した「漁協自治」によって決めていたローカルな「資格要件」、法的に文書化することに馴染まないようなルール(一種の知恵)に変わり、規程例に書いてある事項が前面化する。定款と規程例はいずれも知事の認可を受けなくてならないから、当然ながら常例検査の対象とされ、不備は許されない。もちろん、公文書であるから自由に閲覧し、不服があればそれを根拠に法的な手段に訴えることも可能だ。
パンドラの箱を開けるようなことになるかもしれないが、既成緩和=構造改革の延長戦上にある法制度の改正は、往々にして「法的には何もしない方がよい」根幹を壊してしまうような禍根を遺す。今回の組合員資格審査の厳正化もその一つの例と断定するのは時期尚早かもしれないが、予断を許さない側面があるのは事実だろう。
いわゆる水産業協同組合法(水協法)に規定される沿海地区出資組合は、メンバーシップ制の組織とされる。メンバーは加盟脱退の自由を前提とし、漁場の利用をコントロールする独自の自治のもとに漁協を組織している。漁協が管理する共同漁業権や特性区画漁業権は、行使規則に定められたルールを原則に組合員に与えられるが、歴史的に積み上げられてきたローカルな取り決めがその浜に適合した漁業秩序を形成してきた。その実態を美化する必要はないが、加入脱退の自由イコール漁業や漁場へのアクセスを意味するわけがないのは自明のことであろう。
だから、組合員資格の要件を緩めたところで、漁業への参入がストレートに自由化されるわけではないが、法的な問題が残る。漁業の実績をもつ専業者に組合員を純化し、そうでない人の加入を抑制すれば、法的に争う余地は残る。
今回の法改正は確かに「水協法の根幹に関わる内容は一切含まれていない」とされるが、実質的な思わぬ法的な効力を発揮しかねない危うさを孕んでいる。
シンポの構成を紹介すると、まずコーディネーターの宮澤晴彦北大大学院准教授が「漁協組合員資格審査厳正化の内容と問題点」として論点を開示した。宮澤氏は資格審査方法の定款への記載が義務づけと、規制改革会議による参入自由化の要求を関連づけ「この規程をタテに沿岸漁業への参入が無秩序化」するとの懸念を示した。次いで、佐藤力生水産庁瀬戸内海漁業調整事務所長が「水協法改正の趣旨と漁協組織強化の課題」、馬場治東京海洋大教授が「漁協の漁業権管理機能と組合員資格問題」、島秀典鹿児島大教授が「組合員資格審査の適正化と漁協の対応」と題して講演した。この後、コメンテーターの関いずみ(海とくらし研究所)、甫木本憲(水産大学校)、加瀬和彦(東大社会科学研究所)の三氏が発言し、会場との質疑応答を含め総合討論を行った。その中で、廣吉勝治北大大学院教授は「このたびの法改正の現代的な意義をどう理解したらよいのか」と問題提起した。
漁業のもつ独自性に着目し積極的な「漁協自治」を掲げて反論した加瀬氏、「水協法に定める地区漁協の法廷組合員制度を揺るがす事態」と警鐘を鳴らした廣吉氏。ご両人の主張は鮮やかでわかりやすかった。その意味では、反対の立場から暴力団排除という「社会的な正義」の追求を熱心に論じた佐藤氏も同様に論旨が明解であった。
しかし、シンポジウムの議論、論点は全体として必ずしもすっきりした印象は受けなかった。昨年函館で開いた同学会の第36回大会における日経調・水産業改革高木委員会の提言を検討したシンポジウムと会場のムードは様変わりしていた。財界による参入自由化の批判は一致しやすいが、組合員資格審査の厳格化に対する議論でコンセンサスを得るのはそれほど簡単ではないと感じた。
なぜか。もちろんかつての組合員資格問題に精通していないから、筆者自身が今日的な課題にも疎いという点は認めます。勉強不足は否めない。西では補償金問題などヤクザに手を焼いている組合が多く、東にはそんな事例が少ない。地域的な温度差があるのは当たり前で、画一的な制度で縛るべきではないという議論もあった。むしろ今回の問題を地域的な格差に解消する意見は根強かったと言うべきだろう。
しかし、重鎮的な研究者から「漁協自治」と言われ、それを侵す今回の措置は「行政の過剰介入」だと言われても、現状の漁協ではピンとこないのが本当ではないか。つまり、この間、漁協は大型合併により組織を大きく変化させた。言わば、構造改革の流れに沿って組織を「近代化」(あえて表現すれば、企業化)してきた。そして合併を機会に組合員の減少、高齢化、生産の低迷を解決すべく組合員、漁業権を「ガラポン」したいというのが本音ではないだろうか…。
とするのは言い過ぎで、実はそれほど目的意識的ではないのに、せっせと「自己責任」や構造改革の方針を受け入れてきた漁協。まじめ過ぎるから自らの組織的な原点に対する感度が(私たちが漁協を見る目を含め)鈍くなってしまったのでは…。
既成改革会議の答申などに現れている財界の意向と組合員資格審査の厳正化を結び付ける「想像力」。どこに向うか不透明な世の中を生き抜くには必要な能力であろう。実は学会のシンポなどという小難しい時間を我慢して過ごすのは、研究者によるスリリングな議論を通じて発想の刺激を受けたいからで、その面白さを求めてそういう場所に出入りしている(決して取材だけのためでなく)自分が見えてきたところでお開きにします。(う)